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Mからのメール

『Mからのメール』

あれから、思いもよらぬいろんなことが起こり、波瀾万丈の2006年になってしまいましたね。

去年の今頃、プレミア観戦行きを決めたことが、遠い昔のことのようです。
今、思えばあの時、家庭を顧みず(とはいっても結果的には協力的でしたけどね)イギリスに行ったことは
“予感”だったのかもしれません。

一度は海外でヒデの試合を観てみたかったけれど、仕事の関係で平日は絶対無理で、
プレミアリーグでなければ不可能だったこと、あの時期にビッグチームとの対戦(しかも2戦)という条件が整って
最終的に自分が決断したことではあるけれど、あの時、無理をしてでも行かなかったら、
一生後悔したかもしれませんね。

きっと、三度のごはんよりヒデの試合を観ることが大好きだった私を、神様が後押ししてくれたのかも…
と思っています。

すでに日本人のファンはいなくて、周りは地元のサポーターや少年達で、ヒデはその日ベンチ入りしなかったせいか
表情が硬かったので、とっても遠慮がちに「サインいただけないでしょうか?」と2度ほどお願いして書いてもらえました。
すぐ目の前だったので、写真も撮れるほどの距離だったのですが、以前マナーのことでメールに書かれたこともあったので、
写真は撮らなかったし、お願いもしませんでした。

でも、断らずに誠実に書いてもらえたことが、奇跡だと思っています。
みんな互いの順番をお行儀良く待っているという感じでとてもいい雰囲気でした。
私は、気の利いたお礼のメッセージもプレゼントもできなかったことを後悔してるのですが、できれば、
今度は笑顔のヒデに笑顔で「ありがとう」を言いたいなと、心底思っています。(今度があれば…ですけどね)
あの時、あの場にいたものだけが共有できた空気は、「ヒデの孤独」かもしれません。

ヒデが出てくる前に、いろんな選手が出てきていて、ディビスのお子さんは、とってもかわいくて
パパがいい表情で抱っこしていたし、試合に出られなかったボルゲッティも女の人(奥さんかな?)と一緒に
肩を組んで帰っていきました。みんな家族やパートナーと一緒でした。
ヒデは、その後かけよってきた少年を丁寧に断り、足早にお迎えの車で帰っていきましたよ。

あのツァーでは、ほんとに不思議なことがあったんですよ。
会えないかなと思っていたakiさんに会えたことも奇跡的だったし、もうスタジアムの建物にはいないだろうと
あきらめかけていたヒデに会えたことも。
あの時はボールペンしかもってなかったので、レプリカユニにはしてもらわず、akiさんと会うための
目印にと、バッグに入れて持っていた「ナカタノナカミ」の中表紙にサインをしてもらったんですよ。
かくして、シルバーの「ナカタノナカミ」は、お宝となりました。



不思議なことのついでは、後でわかったことなんですけどマンU戦が終わってから、
金子達仁さんときれいな奥さんが、私のすぐ前を歩いていて、その二人に「車、こっちです」と
話しかけていた男性が、ヒデのアシスタントのマーサさんだったらしいです。
(メッセージで確認したらマーサさんがそう言ってました)
後の雑誌で(ナンバーだったかな?違うかな)金子さんが、その夜、ヒデの家で夕飯を一緒に
食べたことを書いていて、どうやらあの後、3人は、ヒデのお家に行ったんですね。
なにか、ヒデにまつわる人を見かけたことも自分にとっては不思議な巡り合わせというか、ヒデが「決断」していたことも
振り返ると、とっても感慨深いです。

 海外でヒデの試合を観ることはもうないのでしょうが、機会があったら、まだ行っていないイタリアへ
行きたいと思っています。
そしたら、素敵な場所を教えてくださいね。ここで出逢えた縁を、大切に思っていますので…
長々とすみませんでした。あの日の風景と、孤独だけれど強いオーラを放っていた異国でのヒデの
姿を心に焼き付けておきたいと思います。またメッセージしますね

                       2006・10・30


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